
この写真は3年前に亡くなった、14年間一緒に暮らしたももたろうです。
暮らしたというよりは、戦友でした。
林泉寺の前に孝養院というお寺に監寺のお役を頂きお勤めしました。
そのお寺に入寺するその日にももたろうに車でぶつかりました。
運転中、ドンとぶつかる音がしたので何事かと車を止めバックミラーを見たら手のひらサイズの猫があおむけになっていました。
車を降りて大丈夫か見に行ったら失神しているだけのようでした。
この近くで飼っている猫かと思いましたが、そのままにするわけにはいかないと思い、治ったら連れてこようと孝養院に一緒に行きました。
結局どこでぶつかったかも忘れてしまったので、そのまま暮らすことになりました。
お寺の庫裏はとっても古くて天上にはたきをかけると土がおっこってくるし、床は東側に傾斜しているし、夜になるとなんだか隙間風の音がして怖いし、寝ているときに腕に大きなムカデに巻き付かれるし、タヌキやハクビシンが夜外に遊びに来るし、とお寺自体もすごかったけれど。
修行道場から帰ってきたばかりで右も左もわからなくて大変だと思うことが多かった時、いつも一緒にいて助けてくれました。
本当に戦友だし、救世主でした。
ももたろうが死んでしまったときは1週間なにも手につかなくて2か月ほど、ペットショップに通いました。
何時までも一緒にという思いで供養塔を作りました。
時間がかかったけれど昨年供養塔が出来てよかった。
林泉寺に縁のある動物たちと共にずっと見守ってくれたらと思います。
