2020年8月

秋のお彼岸は、今年の場合
9月18日（金）が彼岸の入り。
9月22日（火）秋分の日中日。
9月25日（金）彼岸明けです。

お彼岸とは？
春分の日、秋分の日を中日とする前後7日間の事です。この時期に営む仏事も総称して彼岸ということもあります。
仏教用語では、サンスクリット語で『波羅蜜多』を訳した「到彼岸」から出た言葉です。
この世「此岸」に対して向こう岸の世界、迷いがなく、生死を超越した悟りの境地に到達するという意味です。
お彼岸の期間は、浄土に生まれ変わりたいと願い、
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、知恵
という正しい6つの行いを実践するときとされています。

お盆は、先祖の霊がこの世に戻ってくるのに対し、
お彼岸は、この世から浄土に近づくために修行をする期間です。
また、秋分の日は法律で「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」と定められています。

毎年8月3日は、林泉寺山門施食会です。
今年は、コロナウィルス感染予防のため、縮小して行わせていただきました。
いつもは、梅花講の方々がいらっしゃって花を添えて下さるのですが、今年はソーシャルディスタンスを考えて梅花のお唱えはなしにしました。
お坊さんの人数もいつもの半分でした。
初盆の方を主に供養させていただくので、本堂に上がっていただいた方は初盆の方でしたが、初盆でない方も何人かお見受けしました。
初盆で来れなかったかたも塔婆供養をさせていただきましたので、お墓においておきます。
一年に一回の法要ですので、皆さんに来ていただきご供養をして頂きたく思います。
今年は、一般の方には本堂前に焼香台を置き焼香して頂くようにしました。
30℃を超えた暑い日でした。
今年の施食会はマスクが大変だったと思います。

「一心不生」
この世で起きることは、すべて仏様から与えられたもの。
どれもが自分にとってよきものととらえる。

わずらわしいこと、やっかいなことは、手を付けるのがおっくうになります。
しかし、それらも仏様から与えられているのです。
煩わしいこと、やっかいなことを、やりおおせたとき、どんな気持ちになるでしょう。
解放感にあふれて、なんとも爽快な心持ちではないですか？
仏様はそれをもたらしてくれる。“よきもの”をくださったのです。