秋露白如玉(しゅうろしろきことたまのごとし)
2022年11月 1 日


秋露白如玉
(しゅうろしろきことたまのごとし)
融通無碍も、無我も、根底には本文がある
葉の上に宿る秋の梅雨は、美しい玉のようである。
たなびく風によって、左右に動くさまは、
自由無碍であり、葉の色によって、
緑にも、赤にもなる様子は、無我の境地である。
みずからの人生の儚さを、『露』に喩えたのは、豊臣秀吉でした。
その『露』には、また、融通無碍であり、無我でもある、という側面があります。
人もそのようでありたいものですが、もっと大切なことは、どのような時にも、露であるという本文を失っていないことです。
確たる自分があってこその、融通無碍、無我なのです。