春は花 夏ほととぎす秋は月冬雪さえて冷しかりけり
2025年1月 1 日

変化を受け入れながら 美しく生きる
春には花が咲き誇り、夏は鳥がざえずり、月の輝く秋がくる。冬になれば空気がビリッと澄んで心まで清らかになる。
花も鳥も、月も山も、それぞれの本分を全うし、自らの命を生き切っています。
移りゆく大自然の姿は、まさにこの世の真理そのものです。
日本人は、その自然を日々感じ、尊重しながら生きてきました。
私達の繊細な感性は豊かな日本の自然に育くまれたと言ってもいいでしょう。季節が移ろうように、人生も移り変わります。
人の一生は、あたたかな春もあれば凍える冬も来ます。
その時々で訪れる変化を恐れてはいけません。どんな季節にも美しさがあります。その美を味わいながら、変化する自分を楽しみつつ、ひたすらに進んでいく。
それがささいなことでキレたり、ものごとに執着したりすることなく美しく生きていくコツです。
今を美しく生きましょう。
令和七年正月 柳野俊明老師