林泉寺は焼津インター近くにある明るいお寺です。
永代供養、動物供養のことなどご相談ください。坐禅や写経も行っておりますので気軽にご参加ください。
寺子屋ではたくさんの子供達がお寺を親しんでくれています。

掲示板

玲瓏八面起清風(れいろうはちめんせいふうをおこす)


8月の掲示板

玲瓏八面起清風
(れいろうはちめんせいふうをおこす)

こだわりが、心に”曇り″”陰り”をつくる

四方八方、すべてが透きとおって、
美しく輝いているところには、清風が湧き起こる。
こだわりのない人は、いつもさわやかである。


「腹に一物」という言葉があります。
心の中に思惑やたくらみをひそませている、ということですが、
そのときの心の状態は透き通ってはいませんね。
“一物”にこだわることで、曇りや陰りができてしまう。
それは、必ず、発言やふるまいにあらわれます。
さわやかになんかなれっこない。
腹は空っぽ、心は透明(まっさら)、がいいのです。


鉢に植えてある柿の木です。
昨年、林泉寺に来た柿の木です。
小さいけれど、2つも柿の実がなっています。
秋が楽しみです。
この木はお墓の隅に置いてあります。
修行道場で、春、柿の葉っぱが黄緑で柔らかい時にとって、てんぷらにしたのを思い出して、今年,この木の葉の柔らかい時に少し頂いててんぷらにしてみました。
衣を失敗してしまいましたが、葉っぱは春の味がしました。
桃栗三年柿八年といいますが、この柿の木八年たっているのかもしれない。
とにかく秋が楽しみです。

喜色動乾坤(きしょくけんこんをうごかす))



喜色乾坤を動かす
(きしょくけんこんをうごかす)

笑顔には人を惹きつけるパワーがある。

喜びにみちあふれている人は、
天地を動かすほどの力がある。
穏やかな笑顔のもとにはたくさんの人が集まる。

周囲に人が自然に集まる、という人がいます。
その人たちに共通しているのは、笑顔を絶やさないということではないでしょうか。
仏頂面や苦虫を?み潰したような表情の人からは、少し距離を置きたいと思いますし、
笑顔の人には近づきたいと思うのが人の気持ちというものです。
この笑顔の“引力”、改めて認識し、実践してください。

随所作主立処皆真(ずいしょにしゅとなればりっしょみなしんなり)

随処作主立処皆真(ずいしょにしゅとなればりっしょみなしんなり)
随処作主立処皆真(ずいしょにしゅとなればりっしょみなしんなり)

随処作主立処皆真
(ずいしょにしゅとなればりっしょみなしんなり)

どこだって、自分らしくなれる
どのような状況であっても、
自らが主体的に行動することによって、
そこには心理があらわれ、
自分らしさを表現できる。

人はみんな、他人を羨んだり、自らが置かれた状況に不満を抱いたりすることがあるものです。
そんな思いを引きずったまま物事に挑んでも、期待する結果は得られません。
なぜなら、いま、そこに、“一生懸命な自分”がいないからです。
どんな状況でも、主体的にかかわる。
その姿勢で仕事にも、ものごとにも取り組みましょう。

花落花開自有時(はなおちはなひらくおのずからときあり)

花開花開自有時(はなおちはなひらくおのずからときあり)
5月の掲示板

『花開花開自有時』
  はなおちはなひらくおのずからときあり

  努力して時期を確実につかむ

努力することは大切ですが、努力が結実するには、時期を待つことが必要です。
時期がやってきて、縁が結ばれ、結果となってあらわれる。
ものごとが成就するのです。
その時期がいつ来るかわかりませんから、そこはおまかせしておけばいいのです。
不断の努力を重ねていれば、時期をつかみそこねることはありません。

花無心招蝶 蝶無心尋花(はなむしんにしてちょうをまねき、ちょうむしんにしてはなをたずぬ)

花無心招蝶 蝶無心花尋

花無心招蝶 蝶無心花尋
(はなむしんにしてちょうをまねき ちょうむしんにしてはなをたずぬ)

はからいが一切ない関係は美しい

花は無心に咲いて蝶を招き、
蝶は無心に飛んで花の蜜を吸っている。
お互いに、はからいのない結びつきがそこにある。


その人の一生懸命さに自分がはげまされる。
という人はいませんか?
励まされた自分も一生懸命にやる。
翻って、それが相手を励ますことにもなる。
一生懸命同士が自然に素晴らしい影響を与え合っているのです。
人間関係には、ともすると、損得勘定が働きます。
それが一切ない。
純粋で、美しい結びつきです。

人間到所有青山(じんかんいたるところせいざんあり)

人間至処青山有
人間至処青山有

人間至処青山有

自己実現の場所は、探しても見つからない。

青山は墓地の意。
自分が骨を埋めるべき場所は、故郷に限らず、どこにでもある。


骨を埋める場所とは、自己実現をして生きる場面、状況と解釈すればいいでしょう。
どこかにそんな場所や状況があるわけではないのです。

例えば、つまらないと思う仕事でも、とにかく一生懸命取り組んでみる。
すると、その仕事が面白くなりますし、自分を実現していく場ともなるのです。

そうするか、しないかは、自分自身に懸っています。
枡野俊明老師(ますのしゅんみょう)

一枝梅花和雪香(いっしのばいかゆきにわしてかんばし)

一枝梅花和雪香(いっしのばいかゆきにわしてかんばし)
2月の掲示板

一枝梅花和雪香(いっしのばいかゆきにわしてかんばし)

やっかいなことのなかに大きな喜びが隠れている

雪の中で梅が花開き、香りを漂わせている。
厳しい寒さをくぐり抜けたからこそ、
その美しさ、かぐわしさが際立つ


厄介な仕事、面倒くさい仕事は、
出来れば敬遠したい、と思っていますか?
しかし、その一方では、
仕事で達成感、充実感を感じたいとも思っているのではないでしょうか?
厄介な仕事、面倒な仕事ほど、
成し遂げた時の達成感、充実感、
そして、喜びも大きいのです。
この法則は絶対です。

ピンクの梅の古木
玄関先にあるピンクの梅の古木です。

白い花の梅
沢田さんから頂いた鉢の白い花の梅です。

ピンクの梅は1がつの20日頃に花をつけ始めました。
白い梅は少し遅れて花を咲かせました。
白い梅を頂いて、紅白の梅がそろいました。
とてもうれしいです。
また、今年も古木はたくさん梅の実を付けてくれそうです。
今年の冬は昨年より寒いと思っていましたが、
梅は同じくらいの時期に咲きました。

令和4年(2022年)正月 瑞気満堂の春


瑞気満堂の春

瑞気満堂の春
風の冷たさにも、たしかな春が感じられる

瑞気はめでたい気のこと。
それが部屋の中に満ち満ちて、
暖かな春を感じさせてくれる。

日本の一月は、まだ寒さ一色の感じですが、
晴れわたった日の朝に窓を開け放ち、
澄み切った外気を部屋に取り込みましょう。
すると、からだが引き締まる冷たさのなかにも、
かすかな春の足音が聞こえます。
そんな瞬間、心は、
たしかにあたたかな春を感じています。

洗心(せんしん)



12月の掲示板は「洗心」せんしん。
一年の締め括り。師走に相応しく。
心の塵や埃を洗い落す。
心に積もった煩悩を払う。
煩悩を払うポイントは、
晴れ晴れとして心地よいこと。

煩悩を払う方法はそれぞれだと思いますが、
ポイントは“心晴れ晴れ、心地よさ充満”でしょう。
その感覚に慣れることをする。
趣味やスポーツでもいいですし、
家族と一緒に過ごすことでも、
恋人や友人、気の明けない仲間と話すことでもいいですね。
もちろん、一人静かな時間をもって、心の内を見つめるのも、
優れた洗心法です。
        枡野俊明老師

秋月照古城(しゅうげつこじょうをてらす)


11月の掲示板

秋月照湖上
しゅうげつこじょうをてらす

※心が騒いでいると好意がうまく受け取れない。

美し秋の月が、静かな湖面に映っている。
清らかで、穏やかな心は、
ありのままの姿を映し出す。


人の好意を素直に受け取れないことがあるものです。
心から励ましてくれているのに、
自分の不甲斐なさを責められているような気がしたり、
優しさを煩わしくかんじたり・・・。
心がざわついているのです。
一人になり、深く呼吸をして、心を整えましょう。
好意を素直にありがたいと思える。
それが静かな心、穏やかな心です。
             桝野俊明老師