
臘八大摂心は、1年で最も厳しく、最も尊い修行期間で、厳粛で大切な修行行事です。
修行期間は12月1日~8日の明け方までをさします。
お釈迦様は、菩提樹の下で7日間坐禅を続け、12月8日の未明に悟りを開かれたと伝えられています。
この成道(じょうどう)にあやかり、禅宗の修行道場では同じように一週間、坐禅に集中する厳しい修行の期間を設けます。
日常の雑念を手放し、ひたすら坐禅に向き合うことで、自分自身の本質に気づき、悟りに近づこうとするのが「臘八大摂心」の醍醐味です。
臘八(ろうはつ)とは
・12月8日のこと
・お釈迦様が悟りを開いた日(成道の日)
・菩提樹の下で悟りに至ったとされる日
大摂心(おおぜっしん)とは
・「摂心(せっしん)」= 集中して坐禅を組む期間
・心身を集中させ、自分と向き合う修行
・非常に厳しい修行期間
臘八大摂心は、執着や煩悩を断ち切り、自我や欲を手放し、真の自分に目覚めるための修行です。悟りに近づき、生き方や人生の本質に気づくことを目的としています。そのため、この期間は「苦しい修行」というよりも、本来の自分に戻るための大切な時間という意味を持っています。
